「天然屋久杉」について
一般に、杉の樹齢は長くても500年程度ですが、屋久杉は桁外れに長いといわれています。栄養の少ない花崗岩の島に生える屋久杉は、成長が遅く木目が詰っており、降雨が多く湿度が高いため、樹脂分が多く腐りにくい特徴を持ちます。
そのため樹木の寿命が長いといわれ、樹齢2000年以上の大木が多く。縄文杉や紀元杉、ウィルソン株が有名です。
伐採完了の貴重な材です。
明治時代、1873年の地租改正で屋久島の90%以上が国有地とされ、島民による伐採が制限されました。
その後国有林化が決定し、屋久杉伐採は本格的に開始されましたが、2001年、各種の保護区以外の国有林では伐採可能な林分を切り尽くし、天然屋久杉伐採は終了しました。
天然スギの伐採が終了した現在、土産物などの加工に使われている屋久杉は土埋木(どまいぼく)と呼ばれる物で、これには伐採の跡の切り株や台風などで倒れた倒木も含まれます。